あーiPhone楽しーー。初期設定は丸投げしたけど。
とタッチパネルと戯れてる間にこんなお時間に。年末ですねえ。今年は、まさかの予想外入院しかも二回もに見舞われるという中々ファッキングな一年だったのでこんな年を忘れるにはせめて最後にハワイで暴れるしかないやろ!ってことで、今からハワイ行ってきます。1月7日帰国予定。母親のゴルフ旅行のお供なので(現地集合現地解散)基本的に一人でぼーっとしてる予定。ABCストアの激甘ドーナツに負けて2キロ程太ってくる予定。ああ楽しみ。

数えてみたら、09年は224本の映画(とDVD2本くらい)を見ていた。10年はもっと多趣味な人間になりたいと思った。
それではみなさま、よいお年を〜〜。
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そして今年最後のお願い、誰か「ガキの使い」録画しといてほしい!!頼む!  


昨夜、正規メンバーでもないゼミの忘年会に乱入した挙げ句勝手に人に電話しまくって飲み要員を募った直後携帯の電池(のみ)を紛失し突然誰とも連絡がとれなくなるというミラクル勃発。深夜私から着信あった人たちほんとごめんなさい。今からiPhone買ってきます。

大阪人のメッセンジャー好きを甘く見てはいけない。
なのでどーしても気になって「すべらない話」をチェックしてたら思いっきり開始時間を過ぎてしまったので不真面目に途中からSuddenly vol.2 『シネキャピタル』って何だ?廣瀬純と過ごす楽しい夜 にふらふら参加。オールナイトなんて久しぶりか。いや昨夜オールで呑んでたか。
なので前田陽一監督『喜劇 家族同盟』(83年)を見られなかったのですが、これ、みんな大好き「非婚同盟」の中島丈博先生脚本だったんですね!!見逃すなんて痛恨のミス。どこかで再上映強く希望。
なのでその後の廣瀬純氏のトークは主に『喜劇 家族同盟』についてだったため半分程意味不明状態だったものの氏のサービス精神に満ちまくったお話はやっぱり大変面白かったのでした。イメージとクリシェにまつわるエトセトラな詳しい内容は他の人に聞いて下さい。
なので最後に上映された万田邦敏監督作品『UNLOVED』(01年)くらいしかまともに楽しめなかったのですが、公開時以来8年振りに見直したら、22歳の小娘にはまったくこの映画を理解できてなかったようで今更それはそれは感動する。ザリガニたちの喧嘩がたいそう美しうございました。久しぶりに『UNLOVED』ごっこが再熱の予感。映画に出てくる地味な女は何故帝塚山学院カラーの服を着るのかという問題が浮上。
そして本日の予想外の収穫は、池袋の客引きホストたちは意外とええヤツ。深夜でもおねだりするとライターくれます。

・クリスマスイブは、今日だけはカロリー気にせず好きなもん食いまくってやると鼻息荒く、朝からパスタやらビールやらケンタッキーやらポテトやらビールやらシャンパンやらラザニアやらケーキやらを食べてたらスーパー膨満感&胸焼け。うっかり、もう20代ではない&こないだ胆のう取ったんだったってことを忘れてた。
・クリスマスは都内某所でインタビューなるものを受ける。今から断言しておくがこの記事が面白くなくても私の責任ではない。100%向こうの人選ミスです。
・市川海老蔵は、かっこいいとか女にモテるとかの問題じゃなくセックス大好きじゃなかったらあんな顔にはならないと思う。
・一年間に映画館で見た映画の本数より一年間にしたセックスの回数が少なかったらそれはセックスレス、という言葉を聞いて一瞬納得しかけたが、そんなん私どんなけセックス狂やねん。
・クリスマスと言えばセックスと言えば徹子とタモリ、なんだけど、わかってくれる人がいると嬉しい。
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今年も無事業者に丸投げして大掃除は金で解決してすっきり。部屋中ワックス臭くて気持ちいい。

実は初期の作品をほとんど見ておらず不真面目なファンではあるもののやっぱり最新作が気になって、豊田利晃監督『蘇りの血』 を見に行ったとさ。
国も時代もわからない神話みたいな映像とお話を見てると、映画としてどうこうよりも今日本でこんな映画を企画して作った人たちが偉いわとそんなことに感動してしまった...。映画自体は全体的にやろうとしてることがいくらなんでもわかりやす過ぎるかなとも思ったけどこれまた今時こんなことをここまで本気でやろうとしてる監督に感動したりした。真面目な人が好きなので。「蘇ったところで現世も地獄」的な意味のセリフが繰り返されるのをどこまで深読みしていいのかはわからなかった。人面魚みたいなCGシーンはちょっとどうなんだろうと思わなくもなかったが、まあいいか。チラシのコメント欄が半分くらい「期待してます」なのはちょっとどうなんだろう。
それにしても、予想はしてたけどやっぱり中村達也がえらくかっこいい。ミュージシャンの色気はずるい。ドラマーの按摩さばきは半端ない。『女王陛下の草刈正雄』以来ファンな草刈麻有クンもえらく美しくなっててびっくりした(ほとんど横顔しか映らないのは何か理由があったのかしらん)。渋川清彦がこんなにすごい役者さんだとは思わなんだ。爆音は無理でも、せっかくのこの音と音楽なら劇場の音量はもうちょっとあげてほしかったかなー。

昨日とは打って変わって、私以外西原理恵子先生くらいしか見てる人が見当たらない映画、ウェイン・ワン監督『千年の祈り』 に何故行ったかというと、わたしゃこの原作小説が大好きでねえ。好き過ぎて人に貸したら中々返ってこないのでもう一冊買ったった。普段中国人作家なんてまったく読まない私にこの本を薦めてくれたとある人気作家さんに感謝。もちろん面白い小説が必ず面白い映画になるわけじゃないことくらい重々承知してますが。
で映画は、短編集である原作から表題の一話を映画化したもので、アメリカに暮らす離婚したてのひとり娘と彼女を心配して北京からやって来た父親のぎくしゃくした数日間、という地味ーな話が、「えらい地味な映画やあ」とぼんやり思っている間に終わっていったのでした...。すまぬ。
アメリカが舞台なのに中国人とイラン人とロシア人しか出てこないとか父親の共産主義とか最後の父娘の会話とか幾つか面白いことはあったのだけれどぐっとくるシーンがなさ過ぎた。マトリョーシカに戸惑う父親だけは良かった。会話してる最中にカットが変わって人物は移動してるのに会話は続いたまんまってのが数回あったけど狙いを読み切れなかった。無念。高校生の頃『スモーク』とか好きだったはずなんだけどなあ。まあ独身の親不孝娘とろくでなしの親という設定は他人事ではないので個人的には色々思うところもあったりもしたりもしましたが。いい歳して男に口説かれてるところを親に目撃されるのは相当イヤだなと思った。

関係ないけど、なんでか毎年クリスマスシーズンにひとりで恵比寿に来ては浮かれポンチ過ぎる空気に苛々してる気がする。懲りずに今日も苛ついたので気分転換に飲み屋に寄って深夜ほろ酔いで帰宅すると家の前を警察犬(大型シェパード)を連れたポリスたちがパトロールしていた。ロマンティック。

昨夜、とある場所で生まれて初めてストリップをそれもかなりの至近距離で鑑賞してみた。はじめは若いおねーちゃん(と言っても私と同じ歳だったが)のお尻を目の前にどうしていいかわからなかったが慣れるとやっぱりキレイな女体はええもんやなあとにやにやしてしまった。
とそんなことしてたらうっかり二日酔い&睡眠3時間で出社するはめになったので、ふらふらな目と頭を覚ますために近所で再上映が始まったケニー・オルテガ監督『THIS IS IT』 を見に行ってみた。
改めて考えたら、自分でもびっくりする程マイケル・ジャクソンに思い入れはない、が、そんな私でもさすがに「マイケルまじすげー!」と大興奮。映画自体はほんとコンサートのリハーサル風景でしかないのだけれど、舞台に関わること全てに身体を使って細かく指示を出すマイケルがもうひとつの楽器みたいに見えてきて(単に外見が人間っぽくないからかも知れんが)。リハーサルにも常に正装なマイケルが素敵。ノワール映画で浮きまくってるマイケルが素敵。散々無茶しといて最後には環境保護で締めくくるマイケルも素敵。まんまとこのDVD欲しい。キングオブポップの音と映像を椅子に座っておとなしく見てろってのはヒドい話でっせ。この大掛かりな舞台装置&大量のスタッフやダンサーたちにかかった費用がマイケルの死後どうなったかだけは誰か教えて欲しい。
それにしても最近の追悼番組を聴いててもこの映画を見てても思うのはほんとに小沢くんてマイケルを大好きだったんだなあってことでなので、私も間接的にマイケルの子どもだったんだと勝手に納得しておく。
再上映&レイトショーにも関わらずほぼ満席&上映終了後は拍手の嵐。日本人てマメですね。

一年のうち355日は暇なくせに師走の一週間に病院やら飲み会やら三十路緊急ミーティングやら不動産取引やら飲み会やらがぎゅうぎゅう詰まって身動きが取れず、映画が見れないストレスが頂点に達したので本日は大変珍しく自宅でDVD鑑賞、癒しを求めて数年ぶりにファレリー兄弟監督『ふたりにクギづけ』を見てみたら、冒頭から大爆笑と大感動で涙腺はゆるみっ放し、何回も見てるはずのエンドロールで相変わらず大号泣で、大いに満たされたのでした。やっぱりこの映画大好き。結合性双生児がセックスしてる姿がこんなに愉快ってかなりすごくないか?
普段はまったく興味のないメリル・ストリープさえ偉大な役者に見えるし何よりまったく好みでないマット・デイモンが可愛く見えてしゃーない。まさかとは思うが万が一未見の方がいらっしゃったら騙されたと思って是非。
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で、誰か一生のお願い、明日のM1を録画しといて欲しい!!頼む!

今日ね、今日ね、まったくこれっぽっちも関係ないけどただ友だちに誘われたからって理由で昨年に続いてSOUP さんの忘年会に乱入したら、渡辺サブロオさんにお会いしたの!!自称永遠のオリーブ少女にとってはこの上ない感動。マジ嬉しかった。ミーハー全開で握手して頂いたらそれだけでテンション上がり過ぎてなんにもできなかったけど、横で見てるだけでやっぱり超かっこいいし全然偉そうじゃなく優しくジェントルマン。本当にいい仕事をする人はご本人も本当にいい人なんだなあとしみじみ思えた。あー久々の大興奮。
もちろん忘年会自体、美味しいタダ酒&タダ飯を頂き他にもチョイワルな大人たちとお話できたりと楽しかったのでした。映画も見ずにそんな感じでやってます。

特に何をしてるってわけでもないのに最近なんだかバタ子さん。まあ8割方酒絡みの用事なんですけど。
なので久しぶりに映画見る時間できたわーとほっとしたのも束の間、タイミングの合う作品がバート・フレインドリッチ監督『理想の彼氏』 って我ながらどうなんだろうと今イチ腑に落ちないまま見てみたら、これが今年見たラブコメ映画の中では一番のヒットなんじゃないかってくらい面白くて大変満足出来たのでした。ラストには普通に感動して泣いてました。
40歳バツイチ子持ち女と24歳大卒で実家住まいの映画好きフリーター(悪意はない。マジで)が恋に落ちてあーだこーだあるだけの話っちゃあ話なんだけど色々と細かいことが丁寧だったりラブコメ好きのツボを外さない胸キュン演出だったりで。彼氏役の俳優(本人も映画監督らしいが)がそこまで好みじゃなかったのだけが残念。
女性の上司とアイコンタクトをするシーンで、なんかああアメリカ映画っていいなあと思った。彼女が婦人科の帰りに理不尽にキレるシーンで監督よくわかってらっしゃると感心した。初デートに友だちが出てる超つまらない小劇場系演劇を見に行く気まずさにはけらけら笑ってしまった。世の男性は20代前半の間にヒドい女と結婚して深く傷つけばいいのに。それにしてもさすがはセックス中毒の妻、莫大な時間と金をかけてメンテナンスしてるとしてもキャサリン姐さん可愛いなあ。
とそんなことを考えながら劇場を出ると建物の構造がわからなくて右往左往しまくってるおばあちゃん集団と遭遇したのでまとめてエレベータに乗せて『スノープリンス』の会場まで案内する。今更エスカレーターは増やせないとしても従業員くらいちゃんと配置しろよピカデリー。  

ブレッソンの映画ってほとんど見てないから上映される機会があるなら行くベーとアテネフランセさんに、ロベール・ブレッソン監督『罪の天使たち』(43年)を見に行ってみたら、始まって3分くらいで「あ、これすごい最近どっかで見た」と思い出したのでした。いくら固有名詞に興味がないとはいえ名作のタイトルくらいは覚えておこうと深く反省した96分であった。もちろん二回目でもじゅううぶんに面白く初見とは違う驚きで大変満足だったんですけど。今度から街で修道女を見かけたらなんか笑ってしまいそう。
上映後の土田環司会による柳下毅一郎&高橋洋&万田邦敏監督によるトークイベントは、高橋監督以外みんな酒絡みで知り合いという個人的に愉快な感じだったのに、予想に反してがっつり二時間近くブレッソンのお勉強になるお話が聞けたのでやっぱり来てよかったと思えたのでした。詳しい内容は他の人に聞いて下さい。

好きな映画監督はジョン・カサヴェテスです。
ということで、渋谷タワーレコードさんで開催されたジョン・カサヴェテス生誕80周年記念DVD BOX HDリマスター版発売記念イベント に行って参りました。さすがに平日の昼下がりだからかお客さんはちょい少なめか。
DVD BOXに入っているという監督を巡るドキュメンタリー『カサヴェテスの影』&『チャイニーズ・ブッキーを殺した男』(オリジナル完全版)、両方日本初公開を鑑賞。ドキュメンタリーは、内容ももちろん興味深かったのだけれど、酔っぱらい全開のピーター・フォークの姿とカサヴェテスの映画でよく見るけど名前を覚えてない俳優さん(ごめんなさい...)の年老いて尚プレイボーイ全開の生きっぷりを見れただけで満足してしまった。サミュエル・フラーの葉巻姿もめちゃんこ渋かった。途中で挟まれるカサヴェテス映画のメイキング映像も中々衝撃的であった。それにしてもカサヴェテスはかっこよ過ぎる。でもいくら大好きでもやっぱりDVDを買ったところで見る気がしねえと結局商品は買わずじまいなあたし。めんご。
『チャイニーズ・ブッキーを殺した男』は一度ビデオで見てるはず、なのにそれとオリジナル完全版の違いは今イチわからず...。でも超久しぶりに見直して、やっぱり超面白かった。見てて不安になるくらい長くてゆるくてだるだるなストリップショーから突然襲撃戦になるその強引さがたまらん。人生を棒に振る程の失敗の原因がポーカーという主人公のアホさにも泣けた。
上映後の樋口泰人&中原昌也氏のトークも楽しく拝聴。10歳の頃親に連れられて『グロリア』を見たような人にはやっぱり一生何をやっても敵わないんだなと痛感した次第。
いやああああそれにしても、パイプ椅子に5時間拘束はちょっとした拷問ですね。お尻痛過ぎて最後の方空気椅子みたくなってました。

何度も上映されてるのにその度なんでかタイミングが合わず見逃しっぱなしだったオリヴィエ・アサイヤス監督『冷たい水』 (94年)をやっとこさ見る。今日も二日酔いと生理痛でヘロヘロやったけど頑張った。
70年代のフランス、若者が若者故に若者である、大変美しく哀しい映画であった。もうちょっと若い時に見たら終演後思わず盗んだバイクで走り出すところやったね。大人なんでしませんけど。いやこの映画に出てくる大人はみんな揃って大人故に最低で、やっぱり私は大人になりたくないとしみじみ感じたところだったのだ。でも無免許なのでバイクは盗まない。そう考えると日本の青春ってえらいダサイなと思ったけど、いつの時代もどこの国でも不満を抱えた若者たちは窓ガラスを割るのですね。やってみよう。
燃え上がる炎とラリる若者たち、寒そうな大自然と冷たそうな水、そこで抱き合う主演のふたりに思わず涙してしまったのですが、これ、フィルムが痛んでるのか映写の問題なのかわからんけどずーっと映像が細かく震えてて必要以上の手持ちカメラ効果と字幕の読みにくさでちょっと疲れてしまった。そしてやっぱり爆音上映の時に見れば良かったと大後悔。
上映前立ち寄ったコーヒー屋で隣りに座ってたおじさんが「シネキャピタル」を読んでいたので内心びびってたらその人が映画館にもいてて、内心勝手に親近感を抱く。

妙齢の女が突然ぱっつん前髪にする時は何かある、とは江古田ちゃんの弁でそれはそれですごくわかるけど私が突然前髪を切ったのはただ冬に帽子がかぶりたかっただけで、なので早速オサレ帽子屋であれこれ試着するも何をかぶっても何故かハウス食品のアニメに出てくる牛乳屋の男の子(イメージ)になるという残念な結果に。そういうマニアに向けて生きてないしなあとぼんやり考えたり忘年会という名の下ヴォジョレーを呑みまくったりとりあえず呼ばれた飲み会で朝までカラオケしてみたり酔っ払って深夜に人に電話して迷惑かけたりしてる間に週が開けてた。残念。
一応、大好きな山城新伍(「おこりんぼさびしんぼ」では涙々)を眺めにシネマヴェーラ さんへ行き鈴木則文監督『すいばれ一家 男になりたい』(71年)と渡辺祐介監督『喜劇 ギャンブル必勝法』(70年)を見てあまりの面白さに悶絶したりもしたのですが。見ながら、現在の山城新伍を考えるもやっぱりほんと思いつかない。二本とも、どこまで脚本に書かれているのか全く読めないくらい自然なマシンガントーク、下品な言葉をさらりと流すノリ、器用なんだか鈍いんだか掴めないものすごいバランスの肉体。出てくるだけで映画をさらう菅原文太と若山富三郎の存在にも心底感動したけど。そう言えばやすきよの女装姿もすごかった。色々貴重なもの見せて頂きました。

実はこの映画も以前に一度チャレンジするも満席で入れなかったのよね。さすがにこんな雨の中行くヤツはあんまりおらんやろとフレデリック・ワイズマン監督最新作『パリ・オペラ座のすべて』 を見にルシネマさんに向かう。それでもぼちぼち混んでた。
世界最古のバレエ団、パリのオペラ座をめぐるワイズマンのドキュメンタリーはやっぱりワイズマンのドキュメンタリーで、インタビューやナレーションがないのはもちろんバレエの舞台シーンでさえほとんど登場しないものの160分という時間が短いんじゃないかってくらいの面白さでありました。
ダンサーはひたすらダンスの練習、お針子はひたすらドレスの縫製(白い布を染めることから衣装を作っていくのには驚いた)、 「神様」と呼ばれる芸術監督のおばさんはひたすらスタッフを仕切る。相変わらず、よくこんな場面を撮影させてもらえたなあと感心するような金の話もする時はする。
オペラ座のバレエってもっと古典的な内容なのかと思ってたらピナ・バウシュが振り付けだったりするばりばりのコンテポラリーダンスがあったりして(というかむしろ監督はそっちの方を多く撮影してたけど)老舗ってすごいなと感動した。食堂のクスクスが美味しそうだった。『BALLET』 を見た時にも思ったけど、バレエの先生って意外なほど普通のおじさん。屋上で育ててる蜂が気になった。

あううううう、絶対見たいと思ってたのに風邪や酒に負けてる間に未見の二作品の上映が既に終わってしまいそれでもなんとか一本くらいはとユーロスペースさんでのヴィターリー・カネフスキー監督特集に今更。ちょっと早めに着いたかなーとチケット売り場に行くと平日のレイトショーでまさかの大混雑、ぎりぎり立ち見を逃れる。わからん、私には東京人の考えてることがわからん。
本日の作品『動くな、死ね、甦れ!』(89年)は、高校生の頃梅田あたりで一度見た、はずなのだが、 内容よりもこのタイトルを授業中いかに変なタイミングで突然叫ぶかごっこを友だち(今じゃ立派な主婦)と嬉々としてやっていたことの思い出の方が強く...。全く答の分からない数学のテストの解答用紙にもとりあえず書いてたな。そりゃ退学にもなりかけるわけだと今ではわかる。
ってそんなことはどうでもよくて、いざ見てみたら結構細部を覚えてたりしたのですが、だからと言って感動が薄れるわけはもちろんなく、 大人になるしか生きる道のない子どもたちの姿を見てるだけで涙が出てくる、めちゃくちゃ怖いけど美しい映画だったのでした。後にモノホンのワルになるらしい主人公の悪ガキ顔がなんとも憎らしい。そんな少年と優しい少女が電車を挟んでしか笑い合えないラストが切な過ぎた。世界のワレルカくんに未来はないのだろうか。
それにしてもどこの国でもいつの時代でも女の子は男の子より大人なのね。男がガキなだけか。

ただただ西島秀俊氏への忠誠心ほんとその一点のみで犬童一心監督『ゼロの焦点』 を見に行ったのに、映画が始まってタイトルが出るまでの5分の間に西島氏は突然失踪しその後一切姿を現さないという展開に本気で椅子からずり落ちる。先に言ってよ、マジで。
だって残りの二時間以上は、主演女優たちの「私、演技派!」というどうでもいい自意識に酔いしれた臭い芝居と、山村紅葉はいつ出てくるんですか?と聞きたくなるようなぬるいサスペンスドラマ(紅葉が出てくればむしろ本気で笑えたのに)に付き合わされるのみで、疲れた。こんなに事件の展開や主人公の心情をセリフやナレーションでぺらぺら喋られるなら始めから松本清張の小説読めばよかったぜ。
ってか犬童監督、今までも特に興味はなかったけれどここまでダメ監督だとはちょっと予想外。やたらアップが多いなーと思ってたら画面にふたり以上映ったときのゆるさがすごい。多分本人たちは大いに頑張ってるであろう女優たちの芝居を悉く殺してて、いいんだか悪いんだか。 せめて女たちが出会う瞬間くらいかっこよく撮ってやってほしかった。
本来のいかがわしさを活かした鹿賀丈史が辛うじてちょっと良かった。回想シーンでちょこっと再登場する西島氏が常に濡れ場なのはファンサービスなのだろうか。まあ本編前に『サヨナライツカ』の予告を見た時点で私の忠誠心は9割方心折れてたんですけどね...。

とつまらない映画を見た帰りに修理に出していた腕時計を引き取りに行ったら修理代に6万もかかって更に気分が滅入ったのであった。あううう。