新文芸坐さんでの増村特集に行くつもりが微妙に寝坊したので急遽ラピュタ阿佐ヶ谷さんで増村鑑賞。流行ってるの?
「悪女礼讃〜スクリーンの妖花たち」 という特集にて増村保造監督『女体』(69年)を初体験、冒頭誰もいない会議室みたいな場所でミニスカワンピ姿の浅丘ルリ子がひとり踊り狂ってるシーンで映画が始まったときには一体何が起こってるんだと軽く動揺してしまったが、その後、これ以上ないくらいわがままなルリ子(姉役の岸田今日子も含めここまで酷い女って設定もすごい)に惚れてしまった堅物で無表情な岡田英次がやたら切なくてなんか泣けるし既婚者の男が恋に落ちて女のために人まで殺して罪を償ってふたりは結ばれるも女は別の男に心移りした挙げ句心中まで図ってという物語があっという間のスピードで進んでいくもんだからしっかり動揺する暇もない面白さでございました。「遊ぶ以外興味ないのよ!」とか「歳とって誰にも相手されなくなったら呑んだくれて死ぬわよ!」とか死ぬまでに一度は口にしてみたい(いや既にしたかも)名言も頂いた。浅丘ルリ子の引き締まった身体は素晴らしかったしこのテンションの芝居を撮影中ずっと続けるってすげーなと感動したが、髪を下ろすとちょいちょい叶恭子様に見えなくもなかった
で増村目当てのはずがタイトルにどうしても惹かれて二本目も鑑賞、井上梅次監督『雌が雄を喰い殺す カマキリ』(67年)。多分初井上体験。タイトルバックはモノクロの能面。
分刻みで愛人宅をハシゴする女狂の成金資産家を巡って遺産目当てで旦那の女遊びを黙認する妻と継母を罠にはめようとする娘と純な女秘書とと確かにカマキリみたいな女たちがただ金だけを求めて人を騙したり殺したりする姿は見てるだけでだいぶ爽快、深刻な芝居をしてる岡田茉莉子はあんまり趣味じゃないのだけれどこの無表情は面白かったし加東大介の絶倫姿も笑えたしで結構楽しんだんですけど、増村の後だからかもうちょっとテンポよく進んでもいいかなあと贅沢な不満を抱いたりしてしまった。
それにしても偶然だろうけど「悪女」というテーマで二本とも最終的に一番悪いのは愛人ってのがなんか笑える。

連休初日でも空いてそうだからとかいう消極的な理由では決してなくへーこないだはゲバラだったのに今日は狼男かという適当な好奇心でジョー・ジョンストン監督『ウルフマン』を埼玉県民(想像)でごったかえす池袋にて鑑賞。
見てみて初めて、「狼男」ってそもそもどんな内容なのかそれ以前に「狼男」という存在に古典的な物語が存在するのかってことを全く把握してない事実に気付いたんですけど、えらく明確に父殺しの話だったのはちょっと意外だった。でもそれがめちゃくちゃヘビーに描かれてるわけではなく冒頭でしっかり満月をバックに遠吠えしてくれたりウルフマンが予想以上に乱暴で人殺しまくってたり(監督の趣味としか思えない程必要以上に血やら内蔵やらが飛びまくってた)スコセッシさんに是非一度見ることをお勧めしたいような精神病院が出てきたりと色々サービス精神満載で無邪気に楽しめたり。ラストの対決シーンで父子揃ってウルフマンになられた時にはもうどっちがどっちか見分けがつかなくてちょっと混乱してしまいましたが。
今流行の若手イケメン俳優でも全然成立するこの映画を敢えてベニチオ・デル・トロとアンソニー・ホプキンスにしたというキャスティングに監督の意志を感じた。映画館を出たら月がまん丸だった。

阿部和重著「ピストルズ」のおかげでちょっとは知名度が上がったと思われる全身性エリテマトーデスな私(そらみ姉さんのお母さんが死んでた病気)は本日もせっせと大学病院に赴き診察予約をしてたのにも関わらず一時間も待たされ血やら尿やらを搾取された挙げ句Sっ気のある主治医から絶対それ以上太るなと罵声を浴びせられ心に深い傷を背負ったりしてる間に世間はゴールデンウィークになっていたのですね。人生丸ごと大型連休派の私にはなんの意味もないイベントですけど。
今年のGWの予定は昨年と全く同様、友人の結婚パーティーくらいしかございやせん。 やっぱ二年前のドバイ旅行がgojo的にも世界的にもピークだったよねーリーマンショックが恨めしいぜああでもイタリア映画祭のチケットは取ったんだったと思い出したついでにそう言えばこないだアテネフランセさんでマルコ・ベロッキオ監督の『ポケットの中の握り拳』(65年)を見たのに日記に書き忘れてたと思い出したときには既に映画の詳細は忘却の彼方に。なんかごめん。

どうも、素敵な女性です。
なんてことを書いて頂きながら今日は思いっきり映画じゃなく演劇見に行ったんですけどね。
友だち極少同盟としては超貴重な女友だちが出演しているからという理由で『hatahata 第一回公演 動け!人間 なんとなく「淡水魚」と呼ばれている方』 を拝見しに小竹向原へ。
舞台上で進行していく神里雄大と白神ももこというふたりの演出家のやりとりと役者たちの間で繰り広げられるリアル稽古を数時間鑑賞した後ラスト30分で完成した演劇を鑑賞するという、簡単に言っちゃうとメタ演劇みたな舞台を眺めながら、これを演劇論的に語ることは色々と可能なんだろうけど、めちゃくちゃ個人的に、そう言えば私ってこういう集団で何かを作ったり演劇や映画の現場で演出家や監督に指示を受けて体を動かしたことって部活や学芸会のレベルを含めほんとに経験したことないなと気付き、それを生まれて初めてリアルに目撃したという衝撃は大きかった。改めてこういうの絶対無理と確認できた。絶対すぐ文句とか言ってまうし。
完成した舞台自体は上演時間が短か過ぎたこともあって内容があまりに断片的なのがちょっと残念だったけどつい声を出して笑ってしまうような面白さはあり、明日以降も公開稽古を重ね毎日変わっていくとのことなので最終日にはどんなことになっているのかは大変気になる。お目当ての友だちがピンで出てきた!と思ったら無重力状態という設定だったのには大爆笑してしまった。

上から読んでも下から読んでもNON、なマノエル・ド・オリヴェイラ監督『ノン、あるいは支配の空しい栄光』(90年)を見に岩波ホールさんへ。お昼の回だからか年齢層の高いお客さんばかりでちょっと意外だった。30日までの限定上映ですよみなさん。
冒頭の怪しい木と迷彩服の男たちを見て、最初の数分ですっかりおお戦争映画なのかと思ったらそいつらは112分間100分はダベってるだけ(失礼)、映画には十字軍が出てきたり全裸の美女と天使が戯れだしたりかなり活躍しない大量の馬と兵士が画面いっぱいに並んでたり、でも最後の10分はめちゃくちゃかっこいい戦争映画だったりとだいぶぶっ飛んでて、あら20年前にはオリヴェイラさんもえらくやんちゃだったのねと感心しかけたがそのとき既に監督は80歳なんだと気付く。何かがおかしい気がする。もちろんポルトガルの歴史なんてちんぷんかんぷんな私が見ても十分面白かったから別にいいんですけど。
鳥の鳴き声や銃声もすごかったけど微妙に聞こえてくる変な音がすごい不思議で、確かにこれは爆音上映を是非とも希望。

ほんと久しぶりに夕方早くに帰宅したので、今年初めてぐらいの勢いで晩ご飯を自炊したよお母さん。

誰か、私のために頑張って『SATC2』ジャパンプレミア のチケット取って下さい。結構本気で頑張って下さい。今日見た予告にエイダンの姿を認めた瞬間には本気でちょっと悲鳴を上げてしまった。
『SATC』と言えば、ファーギーちゃんが出てるから絶対見ようと思ってたのにこれまたいつのまにか上映終了間近になっていたロブ・マーシャル監督『NAINEナイン』 に滑りこみ。
フェリーニの『8 1/2』を元ネタにしたミュージカル映画、ということらしいが、フェリーニ版を見た時も今回も、マザコンで女にだらしない映画監督がひとり苦悩する物語というお話にはこれっぽっちも興味を引かれなかったものの、大好きなケイト・ハドソンちゃんのほんと見事な歌と踊りやぺネロペ・クルスのストリップやこの役のために可能な限り太ったというファーギーのビッチ姿を堪能できたのでこれはこれで良し。超有名な役者たちが全員替え玉も使わずここまで本気でミュージカルをこなすって、改めてアメリカってすげえなと感動できた。でも映画としては今イチ何がやりたいのかよくわからず、これならこのキャストのままミュージカルの舞台にした方が絶対ゴージャスで面白いよなと思ってしまったりした...。ラストのダニエル・デイ=ルイスがまんまゴダールみたいだったのには何か意味があったのだろうか。

『矢島美容室THE MOVIE』の予告を見ながら、とんねるずが芸能界で地位も名声も得ても尚体を張って何かを作ろうとする姿勢は立派だけどいかんせん残念なのはそれが悉く面白くないってことだなと気付いた。

舛添要一と菊地凛子のダイアグラム的類似性について思考してる間に上映最終日になっていた深川栄洋監督『半分の月がのぼる空』 の最終回になんとかギリギリ滑りこみ。
難病モノがテーマのベストセラーライトノベルズが原作、というだいぶ大きなハンディキャップを背負った出発点ながら、監督さんほんまによう頑張りはったなあと労いたくなる質の良い映画に出来上がってて大変感心致しました。若いのに器用な方やねえ。しっかり泣かされてしまったぜ。
前作『60歳のラブレター』の雪辱を晴らすかのような白いシーツの使い方も今回は素敵だったし、このラストカットも決して嫌いではない。切り返しの距離も『カケラ』との品の違いを感じた。って言うか深川さんは私を胸キュンさせるのが得意らしく、ボーイとガールが手をつないで病院を疾走しながら脱走しスクーター二人乗りして逃避行、私も次回入院した際には是非実行してみよう。『ジョゼ虎』ごっこと称して車椅子で廊下を院内を爆走したことはあるけど。
『鉄人28号』以来に見た主演の池松壮亮くんが立派な俳優に成長しててびっくり。全然期待してなかった忽那汐里もすごい良くて、この子絶対トーク番組とか出ない方がいいよ。初めてちゃんと見た大泉洋も意外な程悪くなかった。と珍しく褒めてみたが明日からはモーニングショーのみなのだった...。朝に強い人は見に行ってみて下さい。

みんな大好き「シネ砦」の第三弾がとうとう発行されましたね。
日本映画101本ノックの過去二作とは打って変わって今回はインタビュー記事、ということで、A面は「シネキャピタル」ですっかりお馴染み、読み応えがあり過ぎる廣瀬純さんの多岐にわたるお話。チュンチュン鳴きながらウンコ的なものについて考える。廣瀬さんは私のことを社長と呼ぶ。
B面は映画美学校研究科安井ゼミ内シネ砦集団内ですっかりお馴染み、私。私生活が謎だとか蓮實重彦とか読んだことあるのと囁かれるgojoさんの30年史が垣間みれます!よかったね私ファンのみなさん!あーー死にたい。
明日くらいから都内の単館系映画館やアテネフランセさんなどに置かれるそうなので、 興味のある方はにやにやしながら読んでみて下さい。
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猫が一休みするにも丁度いいサイズになっております。  

しかしこの、廣瀬さんとの内容の濃度の違いは自分が話したことだから今更言い訳しませんけど、この顔写真はちょっとやばい。明らかに酔っ払ってるし思いっきり煙草吸ってるから親に見せれません。サイズもこんなに大きくなくていいと思います。

gojoの感想が聴きたいという熱いリクエストにお応えして大した興味もないのに安藤モモ子監督『カケラ』をわざわざ見に行く真面目なあたし。犬養毅のひ孫ってさすがにちょっとすごいかも。桜沢エリカの原作は一応読んでる。
まずこの作品を見る前に、いかにも頭の悪そうな若い女性監督が作ったちょっとお洒落感漂うガールズラブものの映画を意外と良いとか言っちゃう俺ってその辺のシネフィルより頭柔らかくてイケてるでしょ?というしょうもない野郎どもの勘違い自己アピールのために映画を利用したり搾取したりするのはだいぶダサいしウザい。ってかキモイ。ジム様の映画は見ないくせに。
で見た後に、劇中の台詞を借りるとそりゃ金玉があれば偉いってわけじゃないけど生理とわき毛があれば偉いって話でもないだろうよと突っ込みたくなる勘違いに苦笑い。シガニー姐さんに怒られるゾ。
とふたつの勘違いが交錯しているめんどくさい事態にややこしやーとなだぎの物真似でもしかけたがいやそこまで体張る程の問題じゃなくこの映画自体に対する私のピュアな感想はもっと単純に、なんかもうこういう日本映画見飽きたー、なのだった。以上。とりあえず走るのとか冬の花火見るのとか、なんかなあ。改めて葉加瀬太郎ネタのレベルの高さが身に沁みる。
演技の良し悪しに関係なく、ほんとに満島ひかりの顔のバランスと髪の毛の多さが生理的に苦手で(芝居もいいとは思わないけど。元Folder5にしては頑張ってると思うけど)、執拗などアップの連打がほんときつかった。会話の切り返しは絶対あんなに近くなくていいはず。 でも初めて見た中村映里子はうまくいけば小池栄子に化けれるんじゃないかと思えるいい役者さんだった。志茂田景樹が久しぶりに見れて嬉しかった。桜沢エリカ的にあのかたせ梨乃は有りだったのかと他人事ながら不安になった。あと、靴下を履いたまま寝るのは体に良くないと思った。

・土曜の夜はシネマヴェーラさんで開催中の映画館大賞2010 なるイベントに赴き、樋口泰人さんと万田邦敏監督のイーストウッド映画と女性の関係を巡るトークを拝聴した後(なるほど男の人ってそんな風に感じてるんやと新鮮な内容であった)私にしては珍しく三度目の『グラン・トリノ』を鑑賞。三回目にして初めて気付いた点も色々あったけどやっぱ相変わらずの感動に思わず遠吠え。相変わらず堂々と打ち上げに乱入するもさすがに今回はおとなしくしてた、はず。新歓シーズンの山手線最終電車は大惨事になってた。
・日曜の昼は阿佐ヶ谷よるのひるねさんで開催された「古泉智浩の野暮な話 古泉智浩×岸川真トーク」なるイベントに赴き、長崎のアンダーグラウンドな世界から日本のシックスセンススポットのお話までを楽しく拝聴。岸川さんの新作「だれでも書けるシナリオ教室」 も無事購入できたし、長年大ファンだった古泉さん(「青春☆金属バット」は生涯ベスト10に入るくらい好きな漫画)ともご挨拶できたし(私とては大変珍しく、緊張して上手く話せなかった...)で満足。
・ 私の大好きな相方のネタのひとつに「葉加瀬太郎がヴァイオリンを弾くようにリストカット」というのがあるのですが、さっきTVでアサヒビールのCMを見て以来それを思い出してひとりで笑いが止まらなくて困り中。
・絶対WiMAXの猫よりウチの子の方が可愛いと思うねんけどなあ。って日本中の飼い主は思ってるか。
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・っていうか小沢くんごめん!私も次回から縦書きにする!

ヒト型で言葉を話すコミュニケーション可能なエイリアンが登場し、更には主人公がエイリアンに変身して人間たちと闘ったりするので当然『アバター』を思い出すのですが、『アバター』が変身後を重点的に描いたのに対して、変身までの過程をあれやこれやと引き延ばすニール・ブロムカンプ監督『第9地区』をシネマ・ロサにて鑑賞。その「あれやこれや」は退屈ではなかったんですけど、ただ、退屈しなさすぎて飽きてしまいました。アメリカではなく南アフリカの上空に宇宙船が何十年も浮きっ放しで宇宙人の存在が日常化しているという設定は面白かったけど、ほんとそれだけの映画だったような。
監督にとっては気を利かせたつもりのグロいシーンやブラック・ユーモアが過剰に詰め込まれ過ぎで、気がつくと重要な展開がどんどん後回しになっていくのはどうなんでしょうか。で、ようやく訪れた、バカで自己中で卑劣だった主人公がエイリアンを助ける動機が「なんとなくそういう気分になった」的なのもどうなんでしょうか。もしグロい描写を売りにしつつ軍人たちの下品な振る舞いを本気で馬鹿にしたいのだったら、エイリアンを徹底的に謎の生物として描いて『スターシップ・トゥルーパーズ』張りにやってほしかったです。もし人間とエイリアンの交流を本気で描きたいのだったら、やっぱり『アバター』張りにやらないと駄目なんじゃないでしょうか。そのどちらにもなれない中途半端さゆえか、社会派気取りの退屈恐怖症監督に都合がいいというだけの理由で、イラクを南アフリカに、イラク国民をエイリアンに、単純に置き換えただけのようにしか思えないのでした(インタビュー映像とニュース映像の使用も、同じ理由により却下)。残念。あ、でもエイリアンのビジュアルが『ブレインデッド』を思い出させたのはちょっと嬉しかった。

そりゃ一理はあると思うけどさあ。さすがエイリアンの母。最近の夢は友近のシガニー・ウィーバーの物真似を体得することです。

ほんとに直前までうっかり来週と思い込んでて、他人のつぶやきを読んで「うわ私が予約してるの今日やん!」気付き吉祥寺までBダッシュ、無事風呂ロックを体験できたのでした。
風呂ロックとは、吉祥寺にある弁天湯という銭湯で行われるライブ、 その音響が半端ないらしいとの噂を聞いて以来どうしても一度体験してみたいと思ってて、本日のアーティスト七尾旅人さんは失礼ながら数日前にYouTubeで2回チェックした程度にしか知らなかったのだけれど、富士山の壁画をバックに(写真撮ろうとしたらさすがにスタッフに止められた...)浴槽に作られた簡易ステージの上で唄う姿を男湯と女湯から眺める空間はそれだけで面白かった。お客さんも大入りで関係者もみんな若くて。
初めてちゃんと聴いた七尾さんの音楽は、アコースティックな社会派フィッシュマンズみたいだった、と多分本人が一番言われたくないだろう感想を抱いてしまったけど、21世紀のブギーバックと名高い(らしい。にしてはラップ部分が残念過ぎる気が...)「RollinRollin」 で、客席からラップのできる女の子をステージに上げ一緒に唄ってた時間は、もしこれが私で自分の好きなアーティストとこんなことできたら今死んでもいいよなと思える幸福感でございました。あと、華原朋美の「I’m proud」をこんな風に唄うのはちょっと狡い。良かったけどさ。
ギターの弾き語りでこんな音なんだからジム・オルークとか田淵ひさ子の演奏なんて脳みそやられるやろうなあ。再チャレンジしたいような怖いような。

と音楽づいた勢いでiTuneにて相対性理論「シンクロニシティーン」を購入してみたが、既に飽きてる自分がちょっと怖い。

あー私もとりあえず結婚して離婚して慰謝料70億欲しーと独りごちながらガイ・リッチー監督『シャーロック・ホームズ』 をやっとこさ。上映最終週のレディースデーだからか池袋東急さんとは思えぬ客入り(失礼)。
ホームズと言えば三毛猫くらいしか読んだことのない私にはロバート・ダウニーJr.演じる探偵さんが超人的な体力の持ち主であるという設定がどこまで許されるのかよくわからないのだけれど、 冒頭から大した説明もなくひたすらガンガン進んでいく映画に対し、最近不完全燃焼が続き気味だったアメリカ映画へのハードルが低くなっているのかああこういう完全に漫画みたいなノリもいいよねと普通に楽しんでしまった。私としたことがホームズとワトソン君(ジュード・ロウ)のアメリカンジョークな掛け合いにうっかり笑ってしまったり。陰気なロンドンの街を描くにはポップ過ぎる感覚もぎりぎり嫌味じゃなくここまで巧妙にCG使うのってすごいなとちょっと感心までしてしまったり(あの船とか橋ってCGですよね?)。128分の娯楽映画としてはここが最大の見せ場!的盛り上がりポイントが今イチ盛り上がりきれてなかったことが残念ではあったが。橋の上での対決はもうちょっとしっかりやって欲しかったかな。でもまあ100%続編があるだろうから、次回作に少し期待。
っていうかロバートさん、ヤク中からよくここまで復活したよなあ。まともに生きてもここまでは無理やでってくらい瞳キラキラで、人間てすごいなあと静かに感動した。

ゲイ映画が追放される一方でこんな面白いものが作られてたりするから今イチ諦めきれない。サウスパークに風が吹いた。

改めて言う、新しい映画泥棒のCMは音楽から映像からとにかく全てが不愉快で、わざわざ映画館まで来てこんなもん見せられるなら家で違法DVD見てた方がマシじゃいと思わせる効果があるので、百歩譲って前のやつに戻した方がいい。あれでも十分不愉快やったけど。

実は何気にかなり好きな『JUNO』のジェイソン・ライトマン監督最新作ということで結構楽しみにしてた『マイレージ、マイラフ』 (原題は『UP IN THE AIR』)を見た結果、いやー全然ダメな映画とは思わないけどやっぱあんまり期待して映画見るってよくないなあと思ったりなんかした。
ジョージ・クルーニー演じる家族とも疎遠で恋人もいない独身貴族のヤリ手リストラ請負人が年中飛行機に乗って出張ばかりしてるうちにマイレージを溜めることだけが生き甲斐になるも小生意気な新入女子社員に諭されて心を開き始める、ってお話があまりにも単純過ぎてちょっと。せめて妹の旦那との会話はもうちょっと頑張って欲しかった。全然ハッピーエンドじゃなかったのは良かったけど、脚本力では32歳のボンボンよりも元ストリッパーブロガーの勝ちな気が。だってこれじゃあリストラされた上家族も恋人もいない独り身の人間は死ぬしかないってことかいなと突っ込めるし。そういうの色んな意味でマジやめて欲しいし。あとめちゃ個人的に空港大好きな私としてはもっと舞台を活かしてほしかった。実際ゴールドカードのラウンジって別に面白くないしさ。あと個人的なこととは関係なく大人代表的な役の女性が34歳ってちょっと若過ぎるんじゃないかと思った。これから4年であんな開き直れないよ。いやそれでもやっぱり会社のパーティーとか結婚式のシーンなんかはぐっときたりなんかもしたので、次回作に少し期待。

それはともかく、こんなことになってるなんて、想像以上に世界は深刻だったのですね。ジムがんば。

特にスコセッシやレオ様のファンってわけではまったくないけどなんとなく公開初日に見てしまったマーティン・スコセッシ監督『シャッターアイランド』なんですがね、上映前の明らかに日本の配給会社が勝手につけた、観客を白痴扱いしてるとしか思えない注意書きと新しくなった盗撮禁止のCMにやたらと腹が立って苛々しながら鑑賞したからってわけではないと思うけど、公開直後でこれから見る人もいるだろうからこんなこと言うのもどうかと思うけど言わずにはいられないので言うけど、超つまんなかった。久しぶりにこんなおもんない映画見たわってくらいつまんなかった。
冒頭の船上のシーン3分で既になんだこの異様なかったるさはスコセッシってここまでヘタクソな監督だったっけかと不安になるもまあ何か意図があってのダルさなのかなと仄かな期待を抱いていたら、そのかったるさが138分延々続いたまま終わって、ずっこけた。 ネタバレ絶対禁止!!と煽りまくってるくせに最後のどんでん返しが1ミリも予想を裏切らないわかりやすさで、ずっこけた。大袈裟過ぎる音楽と、舞台となってる精神病院の描き方なんかも90年代のフジテレビですかってくらいダサくて、ずっこけた。とさすがの私も今回ばかりは褒めポイントをひとつも見つけられなかったとさ。レオの「shit!」には思わず爆笑してしまったけど。観賞後歌舞伎町の女子トイレでギャルたちに「もうひと捻りあるかと思ったら、フツーだったね」と感想を述べられるアカデミー賞監督ってのもどうなんだろうか。

実は行ったのは昨日なんですがね、平日の夜だというのにほぼ満席の大盛況だったポレポレ東中野さんで開催中(今日が最終日ですけど...)R18LOVE CINEMA SHOWCASEvol.17 にて鎮西尚一監督の『ザ・ストーカー』(97年)&『スリップ』(09年)を鑑賞したのでした。
『ザ・ストーカー』の、13年前の作品だというのに現在とほとんどビジュアルが変わらない斉藤陽一郎のアンチエイジングぶりに驚愕しつつ、自分が以前見知らぬ男(多分...。結局面倒で調べてない)に盗聴されてたイヤな過去を思い出しつつ、 ヨーヨーのようにするするとストーカーが男から女からあっちからこっちから動いていく様がたのしゅうございました。水橋研二の髪の色が役作りなのか素なのかがちょっと気になった。
『スリップ』の、 ハローワークに通うアル中男の姿に自分でもどうかと思う程必要以上に心締め付けられつつ、元カノ役の女優さんの肉体にひとり親近感を抱きつつ、中年女性が全裸で床に寝そべる姿ってこんなに怖いものなのかとハラハラしたり沖島勲監督のお芝居に感動したり宇波拓の音楽がかっこよかったりとたのしゅうございました(前日のライブを激ハードな二日酔いで断念したことが心底悔やまれた...)。しかし梯子の位置へのこだわりは読み切れず、無念。

本日は、原宿のオサレ美容院に行ったついでにラフォーレ→Foever21→裏原周辺と、年齢に抗うをテーマにショッピングしてみた。久しぶりにそんな場所を歩いてはたと気付いた、ばりばりにお洒落な男の子って可愛い顔してる率が高いのに女の子にはブス率が高い。男女の自意識の差が今更哀しい。

日光過敏症的には毎年4月に日傘解禁なのに今年の日差しはなんだか弱い気がして差す気が起きない。気のせい?

「世界が泣いた」「世界が震えた」というチラシの文句に乗せられてヤン・イクチュン監督の『息もできない』を見に行ってみたんですがね、世界ほどには映画にハマれなくてちと無念。超つまんない!とかそういう感じではないのだけれど。
不幸なトラウマと酷い家族を抱えたチンピラと女子高生が偶然出会って理由なく心を通わせていく、そのチンピラの振るう暴力やヤクザたちの雰囲気がなんとなく武の映画を思い出させて、単に私が犬と女は三日に一度殴るべし的韓国スピリッツのテンションじゃなかっただけだとかあまりにもわかりやすい不幸の再生産物語に今更興味がないだけだとか隣りのおじさんがちょっと引くくらい号泣してるのに気圧されたとかハマりきれない理由は個人的なものなんですけど。でもこのお話だとむしろ主人公が少女の弟を殺す方がいいだろうよとは冷静に思った。
監督兼主演のヤンさんの顔が亀田三兄弟のどれかみたいで、女子高生の女の子も全然可愛くないのはだいぶ好感が持てた。韓国では美男美女が出演しなくても映画が成立するのは何故だという私の疑問はまた深まるばかり。子どもが足にしがみつくところと父親が扉を包丁で突くシーンは良いなと思った。「韓国の父親は最低だ」という名台詞には深く感動した。

実はこの作品95年の公開当時に梅田辺りで一度見てるんですけどさすがに田舎の女子中学生にアンゲロプロスは荷が重過ぎたらしく「衝撃的なまでに意味わからん!」と衝撃を受けたことは覚えているのですが内容やら詳細やらはさっぱり忘れてしまっているので今回の特集上映テオ・アンゲロプロス にて『ユリシーズの瞳』を再見。
で実際見てみたら濡れた石畳を歩く群衆とか女の顔とかハーヴェイ・カイテルのマッチョな裸体とか川を下る石像とか具体的なことは結構覚えていたことに気付いたけどまさかこんな映画戦争の末亡霊たちが『ミスト』みたいなことになってる映画だとは予想外で。こんなものを15歳で見てる時点で明らかに生き方を間違えてたんだなと思った。長過ぎる玄関先でのダンスシーンとか、何がすごいかもよくわからずに眺めてたんだろうなあ。いやあすごかった。177分、ソクーロフは寝てしまうのにアンゲロプロスは見れてしまうのは何故だ??

夜、久しぶりに会う学生時代の友だちとしっぽり焼き鳥を食べてたはずが最終的に朝方マンションの入り口で鍵がないと大騒ぎする始末に。失礼しやした。

昨日は、砧公園でお花見。結果的には12時間耐久酒レースになったけれど、もう何年ぶりか思い出せないくらい久しぶりにババ抜きで盛り上がったりバトミントンでダッシュしたり、これでもかってくらい無邪気全開になれたので心のデトックスにはなった、はず。
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で、今朝起きたら全身筋肉痛。やっぱり私には映画館に籠るぐらいしか能がないのかと項垂れながらシネコンに逃げ込み、これはもう100%純粋に仲里依沙クンへの下心のみ、という目的で谷口正晃監督『時をかける少女』 を鑑賞。
原作小説が有名なのはもちろん既に10回近く映像化されてるらしいこの作品ですが、実は私は初体験。なので原作に対してあーだとか過去の作品と比べてどーだとか一切言えないんですけど、そんなこと考える前にもう里依沙クンが無駄に手足をばたつかせて動き回る姿と美しい涙に心奪われっ放しで、映画として冷静に見れなかったりしたりした。ごめん。いやーマジ可愛かった。媚びない才能ってすごいなと改めて思った。
それでも一応、時をかけるCGダサ過ぎるやろとかこのピアノの音楽しつこ過ぎるやろとかこの監督は耳恐怖症なのか?とか父親の顔を頑に映さない意味がわからないとか銭湯のシーンはもっと長くていいやろ!とか感じた気はするのだが既に記憶は曖昧。がしかし見てて不愉快になるとかは一切なかったので最近のアイドル映画としては良心的な作品なんだと思います。多分。過去の「時かけ」に思い入れが強い人にはどうなのかわかんないけど、旬のかわいこちゃんを可愛く見せるという点においては成功してるんじゃないでしょうか。ただ彼女はとてもコスプレの人だと思うのでもうちょっと衣装に凝って欲しかったかな。って結局映画館に籠ってもこんなことしか言えないのであった。無念。
  

sanjoが無事男児を出産(これで私は計8人の叔母さん)。息子に剣と名付ける程彼女がクレイジーケンバンドのファンだったと今回初めて知り、なんかちょっと動揺。

ジム・キャリー様とユアン・マクレガーが主演って結構豪華な気がするのに私以外騒いでる人が見当たらないジョン・クレア&グレン・フィカーラ監督『フィリップ、きみを愛してる!』 を数日前鑑賞したのだった。
刑務所で出会ったゲイのふたり、恋人を愛するあまり出所後も詐欺師のジム様が詐欺を繰り返すという物語は実話だそうな。ジム様の出演作で言うと『ケーブルガイ』風切なさ漂う、地味だけど好感の持てるいい映画でございました。程よい下品さも私好みで、この監督たちと仲良くなれそうな気がした(『キャッツ&ドッグス』もちゃんと劇場で見てるし)。
大して興味のなかったユアンのゲイっぷりが、決してBLは趣味ではない私が見ても思わず萌えてしまうくらい可愛くてさー。図書館で本を取ってあげることで出会い、文通し暗闇でチークダンスを踊りと今時ヘテロ映画じゃお目にかかれないようなベタベタな恋愛(ちゃんとフェラチオもしてましたけど)がだいぶ良く、だから最後の嘘にもちょっと本気で泣かされた。もっとラブストーリー寄りに映画を作ってもよかったんじゃないかと思ってしまった。日本のジム・キャリー原田泰三と西島秀俊でリメイクされたら萌え死ぬな。

ゆらゆら帝国を爆音で聴きながら渋谷を歩くとなんか周りの人間全員殺したくなっていいね私も3歳だけど2歳の時には気付いてたもんねああでも解散前に一度はライブ行きたかったなあなんてことを考えながらふらふらしてたらセンター街のど真ん中でめちゃくちゃ偶然yonjoと遭遇して久しぶりに会った第一声に「あんた服の前後逆やで!」と突っ込まれそれが事実だったため激しく動揺した後、ユーロスペースさんの特集上映テオ・アンゲロプロス に辿り着いたとさ。
好き好きだと思ってたわりには意外と見てない作品が多いことに気付いた、なので『シテール島への船出』(84年)を初見。かなり寝不足状態だったので140分頑張れるか不安だったのですがまあ当たり前に一睡もする暇なくひたすら感動しっ放し。なんの前情報も持たなかったのでこんな壮大なラブストーリーだということに驚き、たった今チラシの説明を読んでこれ映画内映画だったんだと初めて気付き驚き。冒頭の宇宙の映像の意味は最後までわからなかったけど、最後の、「照明!」ってとこからおばあちゃんのスピーチからふたりが船出するラストまでああもうかっこ良過ぎてやばいとひとりでびりびり、満足な映画体験。だったんですが、客席に老男女の集団がいて、その方たちが上映前「『旅芸人』は3回見た!」だの「『ユリシーズ』は2回見た!」だのと騒いでいたのでおお凄い人たちがいるもんやなと密かに感嘆していたのですが、終了後のロビーで「これは全然ダメ!まったく面白くない!」と連呼していて(10回以上言ってたぞ)、無意味にちょっと凹んだのでした...。やっぱ老人に亡霊の話はきつかったのかしらん。

で、どなたか、今日のアメトークスペシャル録画してる方!鉄工所芸人の部分だけでもいいので!貸して!!