ハル・アシュビーて誰やー?と夏ボケではなく単なる無知な状態で新宿武蔵野館さんに『ハロルドとモード 少年は虹を渡る』(71年)を見に行ったら、面白いしかっこいいし泣けるしでもう大変。これまた38年ぶりの上映に多謝。本
趣味は他人の葬式通いと自殺の真似事という金持ちの坊ちゃんと79歳のおばあちゃんのラブストーリー、って本来なら私の嫌いそうな内容なのにモードおばあちゃんのあまりの男前っぷりにやられつつ、こんな素直な映画にまだ素直に感動できる自分にちょっと安心したりした。私も無免許で盗難車を乗り回しドリフト決めまくる年寄りになりたいと心の底から思った。50年後に盗んだバイクで走り出してても止めないで。
ラブストーリーってのがメンヘル童貞くんの妄想的な恋愛感情ではなくほんとにセックスする仲にまでなるという展開にも感動したしだからふたりで海を眺めてる姿だけで泣けたりして。流れる音楽もいちいち良かったけどふたりで唄うシーンも良かったなあ。もっと若いときに見てたら逆にここまで感じれなかったかもとしみじみ。

夜、友だちの誕生日会という名目のもとしこたま酒を呑んだら、本日、笑えないレベルで打撲してた。あしいたい...。

今朝も起きたら全身赤い水玉模様、でも数時間後には跡形もなく消えてるんだから人間の体って不思議だワンとのんきなことを考えてる間に上映最終日が近づいていたスティーブン・ソダーバーグ監督最新作『ガールフレンド・エクスペリエンス』 をいそいそと。NY派なら見とくべきと小耳に挟んだので。
最近のソダーバーグはぼちぼち嫌いじゃない派、だったのに、これはちょっとスティーブ君に何が起こったのかってくらいつまらなかった...。ほんとにまだ見覚えのあるマンハッタンの街(特にSOHO)にしか胸がときめかず。アメリカ人ってほんとにマイケル・コースが好きなんですね。あんなお洒落なレストランに行きたかった。次は行く。
で映画は、NYの高級娼婦が主人公で、それを演じてる女優は実際にアメリカで人気No.1アダルト女優だそうだが、娼婦の仕事と彼女の内面とその肉体を描こうとしているその全てがあまりにも中途半端でドキュメンタリータッチなのかフランス気取り(イメージ)なのか何がやりたいのかさっぱりわからないカメラ(HPによると撮影も監督御本人)も中途半端で。これじゃあ男はラスベガスで美女に囲まれてるとき女は綿棒突っ込まれてろという映画だと誤解されても仕方ないような気すらした。まあそうじゃないんだろうけど。でも不倫男からの振られ方も酷いしなあ。やっぱりそういう映画かも。チェルシーちゃんの着信音が私と同じで映画で電話が鳴ったとき一瞬自分のかと思って超ドキッとしたというメモ。

これが77分と短めの作品だったので流行の波に乗ってとあるレイトショーでも見ようかと思ったが当日券は既に立ち見、信頼できる人たちにそれでも見るべきかと問い合わせたところ声を揃えて君は見なくていいと言う応えが返ってきたので安心して上映より酒を優先。

昨夜、本当に犬の祟りか?と思わずにはいられない突然原因不明の全身じんましんの刑。足の甲から顔面まで赤く腫上がり今朝になっても引く気配がないのでよろよろと近所の皮膚科に駆け込み薬をもらってなんとか落ち着きを取り戻す。犬神様ごめんなさい。
ただでさえ弱々の体が最近特に不調気味でさすがにしょんぼり、そんな時は久しぶりに映画でも見てテンション上げるベと近所にルーベン・フライシャー監督『ゾンビランド』 を見に行ってみたら、もうやっぱり自分の体なんかどうでもいいし!と思える面白さで、いいんだか悪いんだか。池袋は何故かゾンビ映画に優しい街、サービスデーだからか小さい劇場はほぼ満席。
老若男女はもちろんビル・マーレイもゾンビになってダッシュしまくったり人を食いまくったりと大暴れするその様子だけでも十分楽しいんだけど、主人公の引きこもり童貞くんの成長物語としてもちょっと泣けたりする、素敵な映画でございました。監督も多分元オタクなんだろうな、この映画でヒーローになれてよかったねと素直に祝福。88分間ほんまにバカなことしかやってないんだけどそのバカさが全て視覚的に笑えるのがすごい。フリーフォールのゾンビとかぶっ飛んだウディ・ハレルソンが遊園地で大暴走なんて手を叩いて笑ってしまった。それでもちゃんとチークダンスとか、土産物屋で意味もなくモノを壊すシーンはなんかしっとり良かったり。見終わった後ここまで爽快な気分になった映画も久しぶり、確かにこれは爆音でみんなで盛り上がって見たい!

土用の丑の日だからスタミナつけなきゃね!ってことで、大塚にて犬肉を食す。
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父曰く、明日からめっちゃ犬に吠えられるらしい。

上映スケジュールを見てテンションが上がりその勢いでポチッと航空券と宿を予約してしまったので今年は初カナザワ予定。思いっきり一人旅なので誰か助けてね。

既に3D映画にちょっぴり飽き気味な現代っ子のgojoさんは、M・ナイト・シャマラン監督最新作『エアベンダー』 を近所のユルい劇場にて2D鑑賞。結果、これは2Dで十分だと思えたけど。
ベンダーと呼ばれる特別な力を持った者たちによって調和が保たれている世界で繰り広げられる超大作ファンタジー、なのは予告通りなんだけど、映画が盛り上がりそうになるとあっさりばっさり流されるもの凄い寸止め感の連続で、もちろん意図的にそんなおかしなことやってるんだろうけどさすがに見ながら「で、いつ盛り上がるんよ!」と突っ込みまくってる間に終わっていってしまったことに残尿感が残るような、そんな作品だった。おかしな例えでごめん。結局あのでかい空を飛ぶ動物とかどう見てもただの鯉にしか見えない偉大な精霊は一体何だったんだろう......。でも多分と言うか絶対にスパイダーマンみたく苦悩するヒーローものとして続編があるやろうしアメリカでは今作で監督生命の危機ってくらい評判が悪かったらしいけど一応次は何をやるのか気になって見に行ってしまうような。こないだ偶然WOWOWで見直した『ハプニング』、改めてだいぶ好きやったし。初めて土の国に行って戦うシーンにはわくわくした。
興奮すると鼻の穴が広がるエアベンダーくんっつーかアバターくん(映画の動きとしては真逆だったけど)は中々可愛くて良かった。バカ息子役の青年どっかで見たことあるなーと思ってたら『スラムドッグ$ミリオネア』の主演の子で、こんな大作でちゃんとインド人俳優を使うのはなんか優しくていいなあと思った。

うっかり太陽の出てる時間なんかに外出してしまいあまりの暑さに本気で泣きそうになっているところスキンヘッドのサラリーマンに「クラブで働いてる方ですか?お店にいるなら会いに行きたいなと思って...」というわけのわからんナンパをされて、本当に思考停止。私が悪いのか??
そんな状態で見たからってわけじゃないんだろうけど大森立嗣監督(デビュー作はちゃんと一角座まで見に行った派)『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』 に完全に乗り切れず。孤児院で育った青年たちが行き場のない孤独と怒りを抱えて文字通り盗んだバイクで走り出すという尾崎的世界を21世紀の今日に描くのは、まあ、男子っぽくっていいんじゃないと思わなくもないけれど、ケンタもジュンもカヨちゃんもその他のキャラクターも障害者の出し方も出てくる人間たちがあまりにもあまりにもなステレオタイプでしかなくさすがに安易過ぎる気が。特にカヨちゃん(安藤サクラ)が男が何をやっても最終的に受け入れてくれる聖母的存在であることと多部未華子の女性像には笑うことすらできなかった。カヨちゃんが誰からも愛されないのはバカでブスだからって言うよりバカでブスだから誰からも愛されないと信じてる自意識過剰な女だからって風にしか見えないし。役者が可哀想。
131分間そんなゆるい空気が漂う中、宮﨑将の芝居だけが凄まじく、面会シーンはものすごく緊張した。松田翔太は若いときの長門裕之に似ていると気付いた。あんなイケメン土方は間違ってもウチの組にはいません。

映画後、恵比寿のオサレなレストランにて友だちの誕生日祝いで盛り上がるも呑み足りねえなと一人向かった新宿で、初対面の映画関係の方が「シネ砦」を読んで下さってたらしく「本当にゴールデン街にいるんだね」と感心され、なんか笑えた。試写状ありがとうございました。

昨日は、めっちゃくっちゃ頑張って昼から外に出て会社と病院をハシゴしてみたのだが途中であかんやっぱり無理とタクシーで自宅に引き返しクーラーの下でお昼寝した後アップリンクさんでレイトショー上映中の板倉善之監督作品『にくめ、ハレルヤ!』 を見に行ってみた。客席に某俳優やら某女優やらの姿があってやたらと豪華だった。
阪神大震災から10年後の大阪の街を疾走する青年と少女の姿、低予算自主映画(想像)にしては映像も音楽も大変かっこよく立派だなあと結構感心しながら見た、が、逆にちょっとかっこよ過ぎるんじゃないかしらんとも思ってしまった。震災の話をこんなにキメて語るのはなんか違うような気がしなくもないようなあるような。もっとかっこ悪い部分も見てみたかった。まあ地震当日の大阪でそんなものに一切気付かず爆睡しているところに危険を知らせに来た父親に対して「こんな早朝から起こしにくるなボケ!」と罵声を浴びせるような女子高生だった私に何か言う資格はないとは思うが。
フェスティバルゲート(大阪市西成区にある頭のおかしな遊園地)で撮影するのは素晴らしいけどどうせならもっと面白く見せて欲しかったかな。
上映後、板倉監督&矢崎仁司監督のトークを拝聴するも何が原因か会話の内容がほとんど聞き取れなかったのでくそーと思いほぼ知り合いゼロ状態の打ち上げに乱入し勝手にお話の続きを拝聴したり矢崎監督にずっと尋ねたかったことを質問してみたり、好き放題して帰る。

本日は、まさかの二年連続大腸内視鏡検査が決定。もういや!と憂さ晴らしに「月刊 新垣結衣」を衝動買い(撮影は若木信吾、インタビュアーは何故か天願大介)。ああもうなんでも買ってあげたい。

暑い暑い暑い暑いとばかりも言ってられないのでホラー映画でも見て涼しくなるベ!と満を持して高橋洋監督作品『恐怖』 を見に行ってみたら、劇場のお客さんの8割がバリバリのギャル&ギャル男でまさかのアウェー感。別にいいんだけど。
ヒロシビッチ先生の脚本&監督作はもちろん御著書の「映画の魔」マニアでもある私はかなり期待して本作に臨んだ、のだが、タイトルの「恐怖」の対象が幽霊でも架空の存在でもなく「現実」に存在する「幻覚」という展開の複雑さについていくのが精一杯で、えええどういうこと!?とひとりパニックを起こしてる間に映画の大半が過ぎ去っていってしまい、無念。ああそういうことかとぼんやり理解した後に、ということは映画に映ってるその全てが「恐怖」なのかとぼんやり納得できたようなしかしそれも幻想だったような。 先生のあまりにハイレベルな「恐怖」感に全くついていけてなかったことだけは確か。あの世を妊娠した!という展開には思わず笑ってしまう始末だし、残念無念。マジで。
ただ、話の鍵となる(多分)謎の光とか手術後に見る幻覚の存在が全然怖くなかったり若者たちが練炭自殺する理由があまりにも不明だったりする感覚には完全に乗り切れなかった。長曽我部陽子さんは相変わらず素敵だった。オペ中の片平なぎさが思いっきりスチュワーデス物語で、なんか嬉しかった。なんか、もっと色々勉強して見直すから許して。

がしかし、こんな映画を見た後Bダッシュで新宿高層ビル群に向かい女友だちと「SEX AND THE CITYごっこ」と称してパークハイアット41階 でこジャレた名前のカクテル(まあ最低一杯二千円か)を飲みつつ東京の夜景を眺めながら色恋話に花を咲かせてる自分の頭が一番おかしいのかもしれない、くらいの自覚はある。超楽しかったけど。

なんかもう暑いのとか無理やし。夏とか意味分からん。

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昨日は、ネイルサロンで浮かれポンチなジェルネイルを施した後久々のシネマヴェーラさんで前田陽一監督『にっぽんぱらだいす』(64年)を見ていたく感動した、はずなのだが、観賞後にうっかり素敵女子と死ぬ程呑んだくれてしまいタクシーに乗って帰宅しようとしたら運転手に道を間違えられ変な場所で降ろされた結果深夜の池袋で独り迷子になったりして、なんだかもう。映画は、終戦直後の赤線地帯を舞台にしたコメディというビンゴに私好みの作品で、すっごい楽しかったんですがね。アメ公の鬼畜っぷりとか娼婦たちのガラの悪さとか最後に主人公が死ぬ唐突さとか、色々めちゃくちゃなのが良かった。
そんなこんなで本日は、迎え酒で体を醒すべと入ったキリンシティで隣りの客が店員さんに「ビールある?」と訊いてる不条理な状況を眺めた後やっとこさジョン・ファヴロー監督『アイアンマン2』 を鑑賞。さすがは池袋、金曜の夜でもガラガラだった。
前作『アイアンマン』は、そのあまりに身勝手なアメリカストーリーに若干引いてしまいあまり楽しめなかった曖昧な記憶があるのですが、今回はほんとここまでバカバカしいなら逆におもろいわってくらい弾けたアホらしさで、普通に笑いながらエンジョイしてしまった。変身シーンには素直にドキドキしてしまったり。そのほとんどがロバート・ダウニーJr.の力な気がしなくもないが。スーツ着ながらDJとかおもろ過ぎてずるいし。敵役のミッキー・ロークも良かったけど、体を張って戦うシーンが冒頭だけってのはちょっと残念だった。それでも体一つで突然F1のレースに飛び出すなんておもろ過ぎてずるいし。久しぶりに見たグィネス・パルトロウもえらく可愛かったし、スカーレット・ヨハンソンのお尻も素晴らしかった。と、CG使いまくりの最新映画なのに(途中ハイテク過ぎて主人公が何をやっているのかよくわからなかったりしたけど...)逆に役者の良さが引き立っているような、中々素敵な映画だったのでした。とにかく主役のふたりが元ヤク中とは思えぬ活躍で、のりピーにも頑張って欲しいなと思った。

会社にて久しぶりに会った義兄からとっくにjijoが離婚していたという我が家ニュースを聞いて驚いたりしたのだが、末っ子が三十路にもなると姉妹ってこんなもんなのかね。五人姉妹でバツイチがふたり、平和な主婦がふたり、独身貴族がひとりって打率としてはどうなんだろう、比較対象がなさ過ぎてわからない。が、レディースデーの午後にこんな映画を独りで見に行く私が結婚できない理由はなんとなくわかる気がするトッド・フィリップス監督『ハングオーバー 消えた花婿と史上最悪の二日酔い』 を近所で鑑賞。予告を見た感じで、すっごい私好みそうな下品炸裂コメディ映画っぽいなーと結構期待に胸膨らませてたのですが、想像よりはかなりライトな口当たりでややがっかり。公開のための署名活動まで起こった作品らしく客入りはえらいよかったけど。
結婚式の前日に独身旅行と銘打って男4人がラスベガスにはじけにいったら調子に乗って呑み過ぎて翌日記憶が一切ない上に花婿が行方不明、残った3人が彼を捜しつつ前夜の狂乱をひも解いていく話の中で、せっかく面白そうなネタを散りばめてるのにそのツメが甘い。弟のキャラクターとかマイク・タイソンと虎とか最後の日焼けとか、もっと大爆笑にもって行けそうな気がするのに。ファレリー兄弟が大好物な者としては黒人をクロと呼ぶくらいでは笑えません。エンドロールもだいぶダサかった。と、笑いに関してはつい上から目線で失礼。ヘザー・グラハムのエピソードはちょっと良かった。メインの俳優が全員めっちゃ見覚えあるのに誰一人として名前が分からず、無念。

DVDを見ない私はニューシネマとかその辺の映画がすっぽり抜け落ちておりまして、故にこういう企画は大変ありがたいことでありまして、新宿武蔵野館さんで上映中のロバート・アルトマン監督作品『バード☆シット』(70年)を今回初めて見たら、めちゃくちゃ面白かった。39年ぶりの公開に多謝。
始まって数分で、白髪ロン毛のおじいちゃんが車椅子に乗って高速道路を疾走したり(偶然だろうけど劇場に車椅子に乗った外国人のおじちゃん客がいてて、あらゆる意味で笑えてしゃあなかった)頭のおかしなおばさんがカラスのことを「ニガーバード!」と罵ったりしただけでもう満足ってくらい楽しかったのに、 その後も映画の中には鳥博士の講義や鳥の糞殺人事件やトレンチコートの美女(中は裸、背中には羽の跡)と青年の謎のやりとりや少女のオナニーやと色んなものが鳥の様に自由に飛び回って。線路を走るカーレースとか、めちゃくちゃ大変そうなことやってるのにどっかで本気でふざけてる感じが凄い。でも終盤、空を飛ぶことを夢見る童貞顔(チラシ引用)の青年が鳥かごから飛び出そうとする姿には本気で心を打たれ、そのまま自分の羽で飛んでいく姿は涙なしでは見れず。ピアノ線丸見えやったけど泣けた。レーサー娘のつけまつ毛が素敵だった。音楽もかっこよかった。うーん三年前のPFFで諸々見逃したことが今更悔やまれるー。

実は昨日のことなんですが、見たかった『アイアンマン2』と『トイ・ストーリー3』がピカデリー新宿でもバルト9でも満員御礼というクレイジーな土曜日のシネコンに深く心に傷を負わされたので、急遽スコット・クーパー監督『クレイジー・ハート』をすかすかのシネマート新宿にて鑑賞してみたら、これが「ええ映画〜」としか言い様のない拾い物ですっかりしあわせになったのでした。
落ちぶれたカントリー歌手(アル中)のジェフ・ブリッジスがドサ回りの最中に出会ったバツイチ子持ちのマギー・ギレンホール(そこそこ美人)と恋に落ちて人生をやり直そうとする、みたいなこんなにもありふれまっくたお話が、傑作!とか、先鋭的!とかでは全然ないのだけれど、なぜこんなにも悪くないんでしょうか。それはきっと、ジェフ・ブリッジスと一夜限りのセックスするためだけに出てきたようなおばさん(そこそこ美人)や酒を奢ってくれる酒屋のおじさんやだらだら愚痴を言い合う悪友のロバート・デュヴァル(!)やわけありで微妙な距離感になってしまった弟子のコリン・ファレル(不自然な程クレジットされてないのは何故だ?)といった大人たちを、決して立派だったり崇高だったりするわけではないけれど、決して悪くもないという、大人な距離感で描いた映画だからじゃないでしょうか。ダメな中年男の再生物語としては監督の優しさ余ってちょっと距離が近過ぎた『レスラー』よりはこっちが好みだし、こんな映画をプロデュース&主演してしまうジェフをほんと男の子って面倒ねと微笑ましく見守りたくなる憎めなさ。最終的には自分の失敗のせいで女に愛想を尽かされるという全然ハッピーエンドではない物語も男のドリーム臭がなくて良かった。主人公が最後に唄う、人生から着想を得て作った「クレイジー・ハート」という歌も泣けるし、これがデビュー作という監督さんの次回作が楽しみ。

本日は、音楽のおねえさんに誘われるがまま逗子の海へ。日本の海水浴場なんてほんま10年ぶりくらい行ったので、曇り空だったけど妙にテンションが上がる。
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久しぶりに、あ、日本人って踊りたかってんやと思い出す程ブラジル音楽に乗って踊る人々を傍観する。

こんな天候の中すごい久しぶりに二日連続フィルムセンターに通い「フィルム・コレクションに見るNFCの40年」にて伊藤大輔監督『丹下左膳 第一篇』(33年)(あの空爆みたいな爆発物は何だったんだ??)衣笠貞之助監督『十字路』(28年)(光と影の中にぬっと現れる人の顔がとにかく怖い。怖過ぎた)とマックス・ランデー監督『マックスと犬』&『マックスの快癒』(11年)(どうやって犬と馬にあんな芝居をつけたんだ!?笑った)ジャン・グレミヨン監督『燈台守』(29年)(この大作の内容を私が理解できたとは一切思わない。すっごい良かったけど)清水宏監督『不壊の白珠』(29年)(高田稔に萌え。さすがは菊池寛、昼ドラ風味で面白かった)とハードコアな無声映画をかなり頑張って見た、はずなのに、低気圧と時差ボケと急ぎ過ぎた酒リハビリに完全に負けてしまい既に細かい記憶が遠い彼方へ。せっかくロンドンやチェコからやって来たフィルムたちがこんな私に見られて可哀想。ごめんよ。結構豪華なラインナップだと思ったわりにはお客さんが少なめだったので、私より真面目な人はもっと見に行ってやって下さい。

それにしても、京橋という場所に何か特別な思い入れがあるわけじゃないけどここまで変わると(しかも駄目な方に)さすがにちょっと寂しいものがありますねえ。見覚えのあった建物がどこもかしこも工事中、土建屋的には喜ばしいのかも知れないが。

では、みんなで投げ銭しましょう。

帰国後一発目の予定が七夕の日に内科の診察ってだけでもブルーなのに、検査やら待ち時間やらで大学病院に3時間も拘束されてだいぶぐったり。
が!そんな憂鬱な気分もジョージ・A・ロメロ監督最新作『サバイバル・オブ・ザ・デッド』 のおかげで見事にぶっ飛ぶ。いやあ笑った感動した。めちゃくちゃ面白かった。場内も爆笑の嵐だった。終了後の女子トイレでギャルたちが「コメディ映画だったんだねー」と騒いでいたが、多分それでいいのだろう。
映画が始まったとき既に世界はゾンビだらけ、何故にゾンビがとかはどうでもよくてとりあえずおるからしゃーないって感じで、しかも結構動きのノロいゾンビだからそこまで怖くなくて、銃撃ちまくってダイナマイトぶっ飛ばして内蔵飛び出しまくった結果最終的にはじーちゃんたちの意地の張り合いでしたという、内容があるようでまったくない、かっこいい西部劇であった。ワル過ぎるじじいたち、まさかの双子、趣向を凝らしたゾンビ殺しの方法、馬を乗りこなすゾンビ、で、あのラストカット。かっこよかった。知ってる役者は一人もいなかったけどみんな見てるだけでわくわくするような顔で。アメリカ帰りにこのアメリカ映画で、すっかり親米派になりそうな予感。ああ鎖につながれてるゾンビ役で出演したかった。

いやー、小林聖太郎監督で西原映画化、しかもキョン2と永瀬って、久々にちょっと期待。

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バタバタと、4泊6日のNY旅行から無事元気に戻って参りました。今回は宣言通り、ほんと観光に徹した。
タイムズスクエアでそのでかさと人の多さに呆然とし、フェリーに乗って自由の女神を眺め、ブルックリンブリッジを徒歩で横断し、MOMAに興奮し、セントラルパークを散歩し、メトロポリタン美術館で迷子になり、サブウェイの券売機でパニックを起こし、エンパイアステートビルから夜景を見下ろし、五番街を闊歩し、SOHOをうろうろし、イーストヴィレッジでまさかの10年ぶりにキムズビデオを再訪し(場所も変わってすっかりDVD屋さんになってたけど相変わらずのマニアック過ぎる品揃えに感涙。すごいもんゲットしてきた)。おかげで私史上最も買い物をしない旅に。同行のギャルちゃんが酒もタバコもやらないのでそっちもだいぶ控えめに。やれば出来る子なんです。がしかし、そんなマンハッタンを舞台に私とギャルの会話の内容は9割9分9厘は恋バナ。さすがは性交と街の島、マンハッタン。myエイダンに出会えなかったことが悔やまれる。
いやー、やっぱり良かったなNY。街も最高やけど湿気のない空気が素晴らしかった。噂通りオシャレしてる人なんて一人もいなかった。屋内禁煙地獄は歩きタバコ天国でもあるし。地下鉄の乗り方や街の歩き方を覚えてるうちに絶対また行きたい。同行者随時募集中。
いやー、それにしてもよう食った。
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偶然通りかかったWTC跡地。
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MOMAでマティスの一員になってたら黒人のコワモテ警備員に「ふざけ過ぎ」と普通に叱られたgojoさん。
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エンパイア80階からの夜景。ビルの警備員がみんな私たち日本人を見つけると嬉々として「ワカチコ!ワカチコ!」と騒いでいた。責任者は誰だ。